1.財産評価
●相続財産は相続発生時の時価で評価します。
●財産の種類によって評価方法が決まっています。
相続財産の評価
相続税を計算する際に、被相続人の財産をリストアップして、相続財産が総額でいくらになるのかを確認する必要があります。
現金や預貯金であれば残高がそのまま評価額になります。問題なのは不動産や株式、骨とう品など、価額が変動するものです。
相続税の財産評価は、相続開始時の「時価」で行うのが原則です。しかし、時価といっても、そう簡単にわかるものではありません。また、財産によっては価額に幅があるものもあります。
そこで、相続税の計算上、財産の価額については、相続税法や国税庁が定める「財産評価基本通達」に基づいて評価することが原則になっています。
財産評価を正しく行うことで、税負担が軽くなるケースがあります。相続財産の中で最も高い割合を占めるのは不動産です。正しい評価方法で土地や家屋の相続時の価額を求めることで、評価額が低くなり、結果的に相続税の負担が軽くなることも十分あります。財産評価を正しく行わなかったばかりに、相続税を払い過ぎているケースも意外に多いです。
財産によっては複雑な計算や専門知識が必要な場合もありますが、一般的な土地建物や上場株式などでしたら、ご自分で評価額を計算することもできます。
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